イオンモール京都キービジュアル制作

2025.04.15 WORKS

四季のうつろいとともに、京都の街は装いを変えます。
私たちは、その京都らしい季節感と風情を、訪れる人の心にそっと届けるデザインづくりを目指してきました。令和6年度、イオンモール京都のエスカレーターに隣接する吹き抜け催事コーナーに掲出された大型タペストリーのキービジュアルデザイン制作は、まさにその思いをカタチにしたプロジェクトです。

今回の催事は、イオンモール京都の専門店街が開催した季節ごとのキャンペーン。テーマは「京都のグルメ(夏)」「京都の秋(秋)」「京都のグルメ(冬)」と、訪れるお客様に京都の魅力を五感で味わっていただくための企画でした。
この催事の顔となった大型タペストリーには、単なる商品訴求や賑やかな販促ビジュアルではなく、「京都らしさ」を感じさせる、心に響くビジュアルが求められました。

そこで、キービジュアルの制作にあたり、私たちが大切にしたのは「懐かしさ」と「温もり」。心の奥に響く優しさと余韻を、現代の京都の風景とともに表現することを目指しました。

イオンモール京都大型タペストリー

その世界観を、イラストレーター松島ひろし氏の手によって、水彩画タッチのノスタルジックなイラストレーションへと昇華。やわらかい筆致と淡い色彩で描かれた京都の街並みは、季節ごとに表情を変えながら、イオンモール京都の吹き抜け空間に大きく掲げられ、訪れる方々の目を惹きつけました。

タペストリーを目にしたお客様からは、「思わず足を止めて見入ってしまった」「京都らしい風景に癒された」「商品だけでなく、街の魅力まで伝わってきた」といった声が寄せられました。
商業施設という日常の風景の中に、そっと物語の一ページを挿しこむ。そこに流れる時間までも少しだけ特別に感じさせる——。それが私たちがこのプロジェクトで目指したデザインのあり方です。

イオンモール京都大型タペストリー

私たちは、単に広告や販促物をデザインするだけではなく、その場所や空間が持つストーリーや人々の記憶と結びつく「心に残るビジュアル」をお届けしたいと考えています。
今回のキービジュアル制作は、まさにその思いを体現した作品となりました。
これからも私たちは、暮らしの風景を豊かにするデザインを、心を込めてつくり続けます。

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