事業継承に伴う社長交代の挨拶状をコンセプトから作成
2020.03.30 WORKS
社長交代の挨拶状といえば通常の仕様は、
郵送物の封筒は洋形0号、挨拶状は厚紙2つ折り、色は白。
大体そういったところだが、依頼された案件は、
通常の社長交代の挨拶状では「社長の引退感」を強く感じるので
そうではないものを作りたいとのこと。
聞けば社長という役職は後進に譲るが
第一線の現場でまだまだやっていくとのこと。
そこで一般的な社長交代の挨拶状のルールは一旦破棄して
コンセプトから考えることとなった。
まずは版型、サイズの再検討。
やはり洋形0号封筒に厚紙2つ折りの挨拶状が入っていると
それだけで「普通の社長交代挨拶状」をイメージされやすいので
版型を変更、巻三つ折とした。
巻型にした理由のひとつは、印刷物を見る側の視線誘導を作りやすいということ。
表紙にはまず「代表取締役を交代いたします」というわかりやすい文章を、
開けて次に目に入るのは「変わるものと変わらないもの」というコピーを考案。
社長は交代するが会社の方針はかわらないというメッセージを込めた。
文章でいうと序文に当たる部分で、社長交代という「情報」と、
企業の「理念」を印象づけてから本文を見てもらおうという作戦。
巻三つの中面は新社長と現社長それぞれのメッセージ。
それぞれタイトルを設けて新社長は「心機一転がんばります」
現社長は「引き続きがんばります」というメッセージを加え、
社長交代の挨拶状ながら引退感が出ないよう留意した。
ビジュアル面でもインパクトのあるものとした。
ランナーがバトンタッチする画像で「事業継承」をイメージ、
黄金のバトンという「会社の資産」をイメージ。
クライアント様からは、意図していたものができましたとご好評を頂きました。